中国に着いてChatGPTを開いたら、画面が真っ白のまま動かない…
ログインしようとしたらエラーが出た、という方も多いと思います。
これ、スマホの故障でもアカウントの不具合でもありません。
原因は中国側のネット検閲と、OpenAI側の地域制限の2つですので、現地でいくら設定をいじっても直らないんですね。
解決策はVPNで日本などのサーバーにつなぐことですが、VPNの準備は日本にいるうちに済ませておかないと間に合いません。
SUZUKA中国でのVPN利用には注意点もありますので、後半のリスクのところまで目を通してもらえたらと思います
この記事では、中国でChatGPTが使えない理由と、VPNを使った解決方法について紹介しています。
出発前にやっておく準備から、中国でVPNを使うときの注意点・リスクまでまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください!
中国でChatGPTが使えないのはなぜ?主な原因
中国でChatGPTが使えない原因は、次の2つです。
- 中国政府のネット検閲でブロックされている
- OpenAIが中国を対応国・地域に入れていない
原因が中国側とOpenAI側の2階建てになっています。
片方だけの話なら「回線を変えれば直る」で終わるのですが、この2つが重なっていますので、現地のWi-Fiを乗り換えても、スマホを再起動しても状況は変わりません。
裏を返せば、端末やアカウントが壊れているわけではないんですね。



わたしも最初は自分のアカウントがおかしくなったのかと焦りましたが、原因が分かってしまえばあとは対処するだけですので、ひとまず落ち着いて大丈夫ですよ♪
ちなみに中国で使えなくなるのはChatGPTだけではなく、YouTubeやLINE、Gmail、Google、X、インスタなども同じように遮断されます。
中国政府による検閲(グレートファイアウォール)
中国では、政府が国全体のインターネットに検閲システムをかけています。
通称は「グレートファイアウォール」、中国語では防火長城、日本では金盾という呼び方もされているもの。
やっていることは大きく4つです。
グレートファイアウォールの4つの仕組み
| IPアドレスブロッキング | 遮断したいサービスのサーバーそのものへの通信を弾く |
|---|---|
| DNSブロッキング (DNSポイズニング) | サイトの名前をIPアドレスに変換する電話帳のような仕組みに、わざと間違った番号を返させる |
| キーワード・URLフィルタリング | 通信に含まれる特定の単語やURLを見つけて止める |
| ディープパケットインスペクション (DPI) | 通信の中身を解析して「これはVPNの通信だな」と見分ける |
この4つめのDPIが、あとで出てくる「VPNが急につながらなくなる」話に直結してきます。
中国当局は、このシステムの存在を公式に認めたことが一度もありません。
つまり、公式には存在しないことになっているシステムに、こちらのChatGPTが止められているという状態。
だからサポートに問い合わせても「中国では使えません」以上の説明は出てきませんし、設定を見直しても直りません。



原因探しに時間を使うのはもうやめて大丈夫ですよ
OpenAI(ChatGPT)自体が中国を対象国に含めていない(地域制限)
中国でChatGPTが使えない理由は、検閲だけではありません。
OpenAIが公開しているChatGPTの対応国・地域のリストに、中国本土・香港・マカオが入っていないんですね。
これは2026年8月時点の情報でして、公式ヘルプセンターの記載を複数の情報源で確認したかぎりの話です。
対応外の国・地域からアクセスすると、サインアップの段階で「unsupported country」というエラーが返ってきます。
ChatGPTだけでなくAPI側も同じで、OpenAIは公式ヘルプのAPI対応国・地域ページでも、対応リストに載っていない地域からの通信をブロックする方針を示しています。
ここが地味に大事なところですね。
中国のIPアドレスのまま何度もログインを試すのは、あまり気持ちのいい状態ではありません。
対応している国のIPアドレスでつなぐ必要がありますので、それをやってくれるのがVPNというわけです。



対応国・地域のリストはOpenAIの方針で変わりますので、出発前にOpenAI公式ヘルプで最新の状態を確かめておきましょう
香港・マカオでは使える?本土との違い
じゃあ香港なら使えるのでは?
残念ながら、香港・マカオでもChatGPTはそのままでは使えません。
ただ、使えない理由が本土とはちがいます。
- グレートファイアウォールで遮断
- OpenAIの対応地域に入っていない
- 検閲は直接かかっていないとされる
- OpenAIの対応地域に入っていない
まず検閲のほうですが、グレートファイアウォールは香港・マカオには直接かかっていないとされています。
返還のときに決まった一国二制度で、香港・マカオは独自の法体系と高度な自治を保っているからですね。
中国政府としても、香港を国際金融ハブとして回すには情報の流通をある程度は自由にしておく必要があった、というのもありますね。
実際、本土では使えないGoogleやLINEが香港では普通に使える、というのはよく知られた話。
ただ2020年に香港国家安全維持法が施行されてからは、国家安全を理由にした特定サイトのブロックやコンテンツの削除要求など、間接的な規制は強まっています。
海外メディアも「今のところは外側」という書き方をしていますので、この先も同じとは限りませんね…
そのうえでChatGPTの話に戻すと、香港・マカオもOpenAIの対応国・地域リストに入っていません。
つまり香港では、検閲で止められているのではなく、OpenAI側の提供方針で使えないという形です。
原因はちがうのに、結果は本土と同じというわけです。



行き先が本土でも香港でも、やることは変わらないと考えておきましょう
香港でのChatGPTの使い方はChatGPTを香港で使う方法でもくわしく解説していますので、あわせて読んでみてください。
中国でChatGPTを使う方法はVPNで海外サーバーに接続すること
中国でChatGPTを使うなら、VPNで日本などのサーバーにつなぐのが基本です。
VPNとは、通信を暗号化して別の国のサーバーを経由させる仕組みのこと。
日本のサーバーを経由すれば、ネットの向こう側からは日本からアクセスしているように見えます。
この状態でChatGPTを開けば、いつもの画面が出てくるというわけです!
やることは、アプリを開いて日本のサーバーをタップするだけ。



作業としては3〜5分もあれば終わりますので、身構えなくて大丈夫ですよ
ただし中国は、ほかの国とくらべてVPNの規制がかなり厳しめです。
VPNで「使える国」のIPアドレスを経由する仕組み
VPNが効くのは、ネットのサービスが「どこの国からのアクセスか」をIPアドレスで判断しているからです。
IPアドレスは、プロバイダが端末に割り当てているネット上の住所のようなもの。
中国の回線をそのまま使うと中国のIPアドレスになりますので、ChatGPT側からは対応していない地域からのアクセスに見えます。
VPNをつなぐと、ここが日本のIPアドレスに置き換わるんですね。
しかもVPNは、端末とVPNサーバーのあいだの通信をまるごと暗号化します。
暗号化されたトンネルの中を通っていきますので、途中でどのサイトを見ているかというURLやキーワードも読み取れません。
グレートファイアウォールのキーワード・URLフィルタリングやDNSブロッキングは、この中身を見て遮断する仕組みです。
だからトンネルの中に入ってしまえば、そこは通り抜けられるという理屈になります。
ただ、さっき出てきたDPIだけは話がちがいます。
中身は読めなくても、通信の形やクセを見て「これはVPNだ」と見分けにくるからですね。
そこで用意されているのが、VPN通信を普通のHTTPS通信に見せかける難読化サーバーという機能です。
これは中国のように検閲が厳しい国のために用意されているもので、あとで手順のところで実際の設定を紹介します。



仕組みが分かっていると、つながらないときに何をいじればいいかも見当がつきますよ♪
【最重要】VPNは中国に着く前にインストール・契約を済ませておく
VPNの準備は、日本を出る前に終わらせておきましょう!
中国に着いてからでは、VPNアプリのダウンロードそのものができないからです。
理由は2つあります。
- 中国のApp StoreからVPNアプリが削除されている
- 中国国内ではGoogle Playストアが使えない
iPhoneの場合、中国政府の要請でAppleが中国向けApp StoreのVPNアプリを削除しています。
日本など中国以外の地域のApp Storeでは普通に並んでいますので、これは中国だけの話ですね。
Androidのほうはもっとシンプルで、Google Playストア自体がグレートファイアウォールの遮断対象。
Googleのサービスがまるごと使えませんので、アプリを探す入口すらありません。
しかもVPN公式サイトの契約ページにたどり着けないこともありますので、現地で契約から始めるのは現実的ではないんですね…
そこで、出国前にこの4つを済ませておきましょう。
- VPNを契約する
- 使う端末すべてにアプリを入れる
- アプリにログインしておく
- 実際に接続テストをしておく
特に3番と4番を忘れる方が多いです。
わたしも一度、旅行前にアプリを入れただけで安心してしまい、空港でログインしようとしてバタバタしたことがありました。
そのときは搭乗前に気づいたのでどうにかなりましたが、機内で気づいていたら本当にアウトでしたね…
スマホとパソコン、両方持っていくなら両方に入れてログインまでやっておくのがおすすめ。



ここまで日本で済ませておけば、現地では接続ボタンを押すだけですよ
中国でVPNを使ってChatGPTに接続する手順(NordVPNの場合)
ここからは、実際にVPNでChatGPTにつなぐまでの流れを紹介していきますね。
今回はNordVPNを例に説明します。
中国で使うVPNは、難読化サーバーを持っているかどうかで使い勝手がかなり変わりますので、そこを基準に選んでいます。
NordVPNをおすすめする理由
中国に行くならNordVPNがおすすめです。
理由は、検閲の厳しい国向けの難読化サーバーが用意されているから。
難読化サーバーは、VPNの通信を普通のHTTPS通信に見せかけて、VPNだと見分けられにくくするためのサーバーです。
NordVPNはこれを中国・UAE・ロシア・イランのような検閲の厳しい国向けの機能として公式に案内しています。
ざっくり比べるとこんな感じですね。
中国で使うVPNの比較(2026年8月時点)
| 項目 | NordVPN | 無料VPN | ほかの有料VPN |
|---|---|---|---|
| 検閲対策 | 難読化サーバーあり | ほぼなし | サービスによる |
| 通信の安定性 | 安定している | 不安定 | サービスによる |
| 同時接続台数 | 10台 | 制限あり | サービスによる |
| 日本語対応 | 公式サイト・アプリが日本語 | ほぼなし | サービスによる |
| 返金保証 | 30日間 | なし | サービスによる |
同時接続は全プラン共通で10台までですので、スマホとパソコン、タブレットを持っていっても1契約で足ります。
家族で行くなら、1人が契約してシェアするのもアリですね。
それに30日間の返金保証がありますので、1週間程度の旅行なら、帰国後に返金を申し込むという使い方もできます。



いきなり長期契約するのは怖い、という場合でも試しやすいところですね
料金プランは3つあって契約期間も選べるのですが、価格はキャンペーンで変わりますので、最新の金額はNordVPN料金の記事で確かめてみてください。
使い勝手や実際の評判が気になる場合は、NordVPNの口コミ・評判にまとめていますので、あわせてどうぞ♪
接続までの具体的な手順(スマホ・PCでの操作)
ここが本題です。
中国でChatGPTにつなぐまでの手順は、次のとおり。
- 日本にいるうちにNordVPNを契約する
- アプリを入れてログインする
- プロトコルをOpenVPN(TCP)に変える
- 特殊サーバーから難読化サーバーを選ぶ
- 日本または香港のサーバーに接続する
- 接続できたらChatGPTを開く
アプリの画面では、4番は「Specialty servers(特殊サーバー)」から「Obfuscated Servers(難読化サーバー)」という並びになっています。
ポイントは3番です。
NordVPNには「NordLynx」という高速プロトコルがあるのですが、こちらは難読化サーバーと併用できないんですね。
普段NordLynxで使っている場合ほど、ここでつまずきやすいところ。
5番のサーバー選びも、地味に効いてきます。
アメリカのサーバーを選びたくなるかもしれませんが、まずは日本か香港から試すのがおすすめ。



そして1〜4番は、必ず日本にいるうちに終わらせておきましょう!
特に4番の難読化サーバーへの接続テストまでやっておくと、現地で慌てずに済みます。
登録の画面を1つずつ見ながら進めたい場合は、NordVPNの登録方法でくわしく解説していますので、そちらを見ながらどうぞ。
ここまで準備しておけば、現地でやることはアプリを開いて接続ボタンを押すだけです。
VPN接続がうまくいかない・急に使えなくなった時の対処法
昨日まで使えていたVPNが、今日は急につながらない…
中国では、これが普通に起こります。
理由は、時期によって規制の強さが変わるからですね。
この時期に当たってしまうと、普段どおりの設定では急につながりにくくなります。
つながらないときは、上から順に試してみましょう。
- プロトコルをOpenVPN(TCP)にする
- 難読化サーバーに切り替える
- 別のサーバーを選び直す
(日本と香港を行き来する) - アプリを再起動してつなぎ直す
- ホテルの有線Wi-Fiや国際ローミングにする
1番と2番が最優先です。
普段NordLynxで使っている場合、これを切り替えるだけで戻ることがけっこうあります。
3番のサーバー変更も効きます。
同じ日本のサーバーでも、遮断されているものとされていないものが混ざっている状態になりますので、1つダメでも別のサーバーで通ることがあるんですね。



それでもどうにもならない日は、無理にVPNで粘らないのが正解かもです
大事な仕事の連絡だけはこっちで済ませる、という使い分けをしておけば、規制が強まる時期に当たっても慌てずに済みますよ。
中国でのVPN利用に関する注意点・リスク



ここからは、あまり書かれない話も正直にお伝えしますね
中国でのVPN利用は、日本や欧米の感覚とは事情がちがいます。
押さえておきたいのは次の3つです。
- 無許可のVPN利用は処罰の対象になり得る
- 立場によってリスクの重さがちがう
- 無料VPNは中国でこそ使ってはいけない



順番に見ていきましょう
VPN利用は中国の法律上どう扱われているか
中国では、無許可のVPN利用が行政処罰の対象になり得ます。
根拠とされているのは、1996年に定められて1997年に改正された「計算機情報網路国際聯網管理暫定規定」という行政規則です。
無許可のVPN利用に関する規定(2026年8月時点)
| 第六条 | 国際的な通信をするときは国が用意した公用の回線を使わなければならず、個人や団体が勝手に別の回線を作ったり使ったりすることを禁じている |
|---|---|
| 第十四条 | ・公安機関が接続の停止を命じることができる ・警告を出したうえで15,000元以下の罰金を科すことができる ・違法な収入があった場合は没収される |
15,000元は、2026年8月時点のレートで換算すると約355,500円ですね。
この法令の内容は2026年8月時点の情報でして、複数の法律事務所系の解説記事とVPN解説サイトの引用が一致していたものです。中国政府のサイトに載っている条文そのものを直接開いて確かめることはできていませんので、そこは正直にお伝えしておきます。
「使ったら即逮捕」という話ではありません。
条文上は行政処罰、つまり警告や罰金が中心という決まりになっています。
ただ、だからといって「使ってOK」ということでもありません。
実際に処罰された例も出ています。
2026年8月時点で報道が確認できた摘発事例
| 時期 | 対象・行為 | 処分 |
|---|---|---|
| 2023年3月 | 広東省。利用者が10,000人を超えるVPNサービスを無許可で商売にしていた業者 | 罰金500,000元(約10,000,000円)と懲役3年の判決 |
| 2023年8月 | 上海。企業向けにVPNを構築して提供していた技術者 | 逮捕 |
| 2024年2月 | VPNを使って政府批判の記事を海外に発信した個人 | 罰金10,000元(約200,000円)と行政拘留15日 |
| 2026年3月 | 湖北省鄂州市。「Clash」というソフトでTikTokとXを見ていた男性 | 罰金200元(約4,740円) |
| 2026年3月 | 湖北省孝感市。VPNで海外サイトを見ていた人物(十数名の警察官が家宅捜索) | 罰金500元(約11,850円)と警告、接続停止の命令 |
孝感市のほうは、見ていただけで十数名の警察官が家にやってきています。
さすがに対応が重すぎるということで、中国のSNSでも批判が出ました。



罰金の額そのものは数千円ですが、海外サイトを見ていただけで自宅に警察が来るというのは、なかなか重たい話ですよね…
つまり、重い処分が出ているのは「VPNを売っていた」「VPNを使って政治的な発信をしていた」ケースに集中しているんですね。
ちなみに、反スパイ法とVPNをセットで語る情報を見かけることがありますが、これは別の法律の話です。
反スパイ法は2023年7月に改正法が施行されてスパイ行為の定義が広がりましたが、問題になるのはVPNを使ったかどうかではなく、そこでやり取りする情報の中身のほうという見方が多いです。
ChatGPTで仕事の調べものをすることと、国家機密を持ち出すこととを同じ枠で語るのは、さすがに乱暴ですね。
とはいえ、中国が日本や欧米より規制の厳しい国であるのは事実です。
旅行者・短期滞在者と、駐在員・現地居住者とではリスクの度合いが異なる
同じVPN利用でも、立場によってリスクの重さは変わります。
整理するとこんな感じですね。
立場別に見た、2026年8月時点で確認できた処分の状況
| VPN事業者・大規模な運用者 | 懲役・高額の罰金という重い刑事罰が実際に出ている |
|---|---|
| 政治的な発信をした個人 | 罰金や行政拘留の処分が出ている |
| 中国に住んでいる個人 | 見ていただけで罰金・警告の事例が出ている |
| 外国人の旅行者・短期滞在者 | 観光目的の利用で処罰された事例は確認できなかった |
ここで誤解してほしくないのは、一番下の行の意味です。
「観光目的の利用で処罰された事例は確認できなかった」というのは、2026年8月時点でWeb上を調べたかぎり見つからなかった、というだけの話。
事例が見つからないことと、安全が保証されていることは、まったく別ですね。
そのうえで、実際に確認できている摘発事例はいずれも中国本土に住む個人か事業者でした。
一方の駐在員や留学生は、滞在が長い分だけずっと使うことになりますので、旅行者より規制強化の影響を受けやすいですね。
中国に進出している日本企業は10,000社を超えていて、駐在員の方は日常的にVPNを使っているみたいですね。
旅行者だから対象外、ということではありません。
長期滞在なら、会社の方針も確かめたうえで使いましょう。
旅行なら旅行で、処罰の対象になり得る前提は同じだと思っておくのが安全です。



自分がどちらの立場なのかをはっきりさせておけば、必要以上に怖がることも、油断しすぎることもなくなりますよ
無料VPNは避けるべき理由



中国で無料VPNを使うのは、正直おすすめしませんね…
理由は3つあります。
- 個人情報を集めて売る・広告に使うものがある
- マルウェアが仕込まれているケースがある
- 身元の特定に使われている可能性の指摘がある
3つめは特に怖いですね。
中国製・中国向けに最適化された無料VPNについては、集めた個人情報や閲覧履歴が中国政府に渡っている可能性や、利用者をおびき寄せて身元を特定する「ハニーポット」として使われている可能性が専門家から指摘されています。Forbes JAPAN「中国製『無料VPNアプリ』でデータが盗まれる危険、専門家が指摘」でも、同じ危険性が報じられていました。
検閲を避けたくて入れたアプリが、いちばん情報を渡してはいけない相手に情報を流しているとしたら、本末転倒ですよね。
お金を払っているサービスは、利用料が収入源です。
一方で無料のサービスは、どこかで収益を上げないと運営できません。
その「どこか」が利用者のデータになっている、というわけですね。
中国に行くときだけは、無料VPNという選択肢は外して考えるのがおすすめ。
1ヶ月分の料金をケチって個人情報を差し出すよりは、実績のある有料VPNにしておくほうがずっと気がラクですよ。
VPNでChatGPTを使い続けるべき理由|中国製AI(DeepSeek等)との使い分け
中国にもAIはあります。
- DeepSeek
- 文心一言(百度)
- 通義千問(アリババ)
- 豆包(ByteDance)
これらは中国国内から普通に使えますので、「わざわざVPNを入れなくても、現地のAIでいいのでは?」と思うかもしれません。
ただ、仕事や調べものの主力はChatGPTのままにしておくのがおすすめです。
いちばん大きい理由は、中国製AIには検閲が組み込まれているから。
DeepSeekでは、政治・宗教・人権といったテーマで回答が自動的に制限されたり、特定の語句を含む質問に「回答できません」と返ってきたりします。
回答が返ってこないだけならまだ分かりやすいのですが、どの範囲が削られているかは使う側からは見えません。



調べものの答えそのものに見えない偏りが入るのは、けっこう厳しいですね…
もう1つは、これまでの積み重ねをそのまま使えるかどうかです。
ChatGPTなら、過去のやり取りの履歴も、自分用に作ったカスタムGPTも、そのまま日本と同じように使えます。
出張先だけ別のAIに乗り換えると、この積み重ねが全部リセットされてしまうんですね。
とはいえ、DeepSeekがダメというわけでもありません。日本語のインターフェースと応答に対応していますし、数学的な推論やコード生成が得意だと言われています。
ですので、こんな使い分けがちょうどいいかなと思います。
ChatGPTと中国製AIの使い分け
| 普段の調べもの・文章作成・仕事の相談 | VPN経由のChatGPT |
|---|---|
| VPNが不安定でどうしても開けないとき | DeepSeekなどの中国製AI |
| 政治・歴史・人権にふれるテーマ | VPN経由のChatGPT |
中国製AIは、あくまでVPNが不調なときの補助と考えておきましょう。
この形にしておけば、つながらない日に当たっても調べものが止まらずに済みますね♪
よくある質問
最後に、よく聞かれる質問に答えておきますね。
会社出張や駐在(長期滞在)の場合も注意点は同じ?
やることは同じですが、気をつける度合いは長期滞在のほうが上です。
出国前にVPNを契約してインストールとログインまで済ませておく、という準備は旅行者とまったく変わりません。
ちがうのは、長く住むほど毎日のように使うことになるところ。
実際に処罰の事例が出ているのも、中国本土に住んで日常的に使っていた個人でした。
それに会社によっては、業務端末でのVPN利用について社内ルールを決めているところもあります。
自分の判断だけで動かずに済みますので、そのほうが気が楽ですよ。
VPN以外の方法(国際ローミング等)でもChatGPTは使える?
使えます。
日本のキャリアの国際ローミングは、日本の通信網を経由してネットにつなぐ仕組みだからですね。
中国国内のネットワークを通らない形になりますので、グレートファイアウォールの影響を受けずに日本と同じ環境をそのまま再現できます。
こちらも香港経由でつなぐ形ですね。
ただ、どちらもデータ量と料金がネックです。
ChatGPTで長文を扱ったり、パソコンでの作業を丸ごとまかなったりすると、あっという間にデータを使います。
短い出張で「連絡が取れれば十分」ならローミングだけでも足りますが、滞在中ずっと普段どおり使いたいならVPNのほうが現実的かなと思います。
いちばん安心なのは、VPNを主役にしてローミングを予備に回す形。



両方用意しておけば、どちらかが不調な日でも仕事が止まりませんよ
どのVPNを選べばいい?
中国に行くなら、NordVPNがおすすめです。
決め手は、やはり難読化サーバーがあること。
中国のようにDPIでVPN通信を見分けにくる国では、この機能があるかどうかで結果が変わってきます。
- 検閲対策の難読化サーバーがある
- 同時接続は10台まで
- 30日間の返金保証がある
- 公式サイト・アプリが日本語
スマホとパソコンを持っていく場合も1契約で足りますし、短期の旅行なら帰国後に返金を申し込むという使い方もできます。
料金プランは3つあって契約期間も選べますが、価格はキャンペーンで変わりますので、申し込む前にNordVPN料金で最新の金額を確かめてみてください。



もう迷わなくて大丈夫ですので、出発前にサッと契約して、あとは荷造りに集中しましょう!
まとめ|VPNの準備を済ませて中国でも安心してChatGPTを使おう
最後に、この記事の要点をまとめておきますね。
- 原因は政府の検閲とOpenAIの地域制限
- 香港・マカオも理由はちがうが使えない
- 解決策はVPNで日本のサーバーにつなぐこと
- 契約・DL・ログイン・接続テストは日本で
- NordVPNなら難読化サーバーが使える
- つながらない時はOpenVPN(TCP)に変える
- 無許可のVPN利用は処罰の対象になり得る
- 無料VPNは中国では使わない
いちばん大事なのは、準備を日本で終わらせておくことです。



現地に着いてからではアプリのダウンロードすらできませんので、ここだけは出発前にやっておきましょう!
中国でも普段どおりChatGPTに聞ける状態にしておけば、翻訳も調べものも移動中の相談もいつものペースで進みますよ。
中国ではChatGPT以外にも使えなくなるサービスがたくさんありますので、出発前にあわせてチェックしておくと安心ですね♪









